size:B6変形版 178/115mm 32ページ
仕様:中綴じ(32ページ/オールカラー)/厚紙表紙/カバー(オビ)
版画:11点(表紙含む)
発刊:2025年8月15日
文庫本より少し大きめ、愛らしい製本と柳本史さんの版画作品、悲しみと願いが織り交ぜられたような静かな物語が心に沁み渡ります。
帯の中に記された、音読したくなるような美しいリズムの英訳も見事です。
※銀座(帯と同デザイン))のポストカード1枚同封いたします
※レターパックでの発送もお選びいただけます
[MIMEIBOOKS HPより]
舞台は、戦前から戦中のかけての銀座。
詩を綴りながら静かに暮らしていた純は、1945年の銀座空襲の直前、黒猫とともに忽然と姿を消します。
彼女の面影を追い続ける年老いた夫とその孫娘・野々による対話。ふたりのあいだに交わされる、過去と現在/言葉と沈黙の往復・・・。
・版画家・柳本史と想像家・外間隆史とのコラボレーションによる新作。
柳本史の新境地とも言える渾身の彫り下ろし版画が言葉では触れられない感情をそっと描き出し、外間隆史の文章はまるで塵を集めて音に変えていくように過ぎ去った時間を美しく拾い上げます。
・初の試みとして英訳の掲載が実現。
松本清張、青山七恵、滝口悠生らの翻訳を手掛ける英国人翻訳家・ジェシー・カークウッドによることばの余白に詩が宿るような訳業は「日本語原文よりも感動する(外間談)」ほどの名訳。もうひとつの『GINZA』が息づいています。
・HOMEMADE series
音楽で言えばシングル盤や、2分にも充たないピアノ曲のように繰り返し楽しむことをめざした小品です。
共著者ふたりが『雨犬』の次作となる作品の来年1月発表に向けて準備を進めていく中、まったくべつのストーリーが立ち現れ、シンプルなつくりの書籍化を試みようとHOMEMADEの発想が生まれました。
通常なら埋もれてしまうような些細なアイデアも最小限の単位で具体に転じていく試み。
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